柔軟性。 これがいかに重要かご存知ですか?                         

 

例えば腕をどこかに引っ掛けてしまった時、ある範囲までしか肩の関節が動かない人だったゆえ怪我をしてしまう人に対して、関節を動かせる範囲がずっと広かったがゆえに無傷で済む人。

 

また、心と身体はつながっています。 身体を柔らかくしてあげる事によって、頭も柔軟になるという事も実際にあります。

       

東洋医学的には、「引き伸ばした身体の部分には気も血液もめぐる」という概念があります。 ストレッチ体操はすなわち自分で自分の身体の『気』も血液も巡らせているのです。

 

ストレッチ体操により、筋肉に適度な刺激を与えることにより筋力低下、筋肉劣化の防止は確実に行われます。 

 

ストレッチ運動を行うことにより、我々を精神的に健康な(良好な)状態にもっていってくれるホルモンが分泌されるらしい事も最近、分かってきているようです。

    

これらの事を知ってか知らずしてか、大昔からヨガを始めさまざまな健康体操法がストレッチ要素を多分に含んで存在しています。 これまたこれら体操法の素晴らしさを知ってか知らずしてか、最近はちょっとしたブームが起きています。ブームは来ては去りますが、人間の身体と健康はそう簡単に「来ては去る」というわけにも行かないですね。 『本当の素晴らしさ』を、ぜひ体感・実感して頂きたいです。

 

これを読んで頂いて「よし、やろう!」という気になられた方は、何よりも「最初はどんなに余裕があってもユックリ始める」という大鉄則を覚えていてください。 ゆっくり少しずつ、でも必ず継続して、というのが秘訣でもあり、最初は一番難しいところでもあります。 「チカラを抜く」という、簡単過ぎる様で恐らく我々現代人にとっては一番難しい事を、あえて自分自身で意図的に行うのです。

 

マッサージや指圧や腱引きも、最終的には全く同じゴールを目指しているものだと思います。 「固い身体の箇所を緩める」わけですから。 理想的には、指圧やマッサージや腱引きの治療を受けてまず「身体の緩んだ状態」を体感あるいは思い出して身体に記憶させ、さらには身体の緩め方のコツをつかむ。 という事ができるようになれば、ご自分で理想の身体メンテナンスが行える様になるはずなのですね。 そう簡単な道のりではありませんが、そこまで行き着いて頂くためのガイドとしてもご利用頂けるのです、我々鍼灸・マッサージ・指圧治療家や腱引き師たちは。

                          

つまり、「ストレッチ体操は始めたいけど、何からやれば良いかまったく分からない」という方は、まずはマッサージ・指圧・腱引きの治療を受けてみるのも良いスタートです。 そして、緩む快感を大いに味わい、いかに自分の身体を普段からその状態にもっていくか、などを研究していくと良いのです。 自分の身体は自分が守り、自分の身体の柔軟性も自分が守り、維持するというのが本来の姿なのですから。


ホーム

English Page